今回は80歳の奥様を介護されているH様(80歳)をご紹介させていただきます。
奥様は要介護4の状態で、週3回通所介護(デイ)、週3回訪問介護(排泄介助30分)を利用されていましたが、日常の大半をご主人が支えていらっしゃいました。
H様へのかかわりは平成29年10月から始まりました。ご主人の大きな介護負担になっていたのが「排泄」でした。
高齢のご主人が頻回な排泄介助を行うことは難しいため、必要最低限の回数で奥様の清潔を保てるように排泄リズムのアセスメントを行い、介護時間を決めて「排泄チェック表」を作成しました。
チェック表を作成した当初(令和元年6月)は、デイサービスに行く日は朝夕の排泄介助を忘れてしまう等、排泄介助回数が少なかったのですが、今年4月には1日5回必ず介助して、体温や尿・便量をメモして下さるようになりました。
私達コミケアスタッフは、ご主人の頑張りに感動しました。これまでご主人と力を合わせてH様をサポートさせていただいたことを心から嬉しく思います。
奥様の清潔が保たれるようになったことで、ご主人の精神的な介護負担が軽減して穏やかな気持ちで過ごせるようになりました。奥様もご主人のことを「いつも一緒に居れくれる人」と認識できるようになり、ご夫婦の関係が良い方向へ変わってきたように思います。
今年5月半ばにH様は他市へ転居されることになりました。私達のかかわりは終了になりますが、後任のケアマネジャーさんがしっかりと引き継いでくださったので安心しています。
H様ご夫妻がこれからも仲良く健康に過ごしていただくことを願っています。